ロサンゼルスの学校事情 IT技術で算数を得意に
8月から1年生になった娘。
先日先生からドドドーンっとメールが届きました。
メールの内容は「ご家庭で許している限りのScreen Time内でいいですので、算数用のコンピューターゲームをやらせてください。」(Screen Timeとは、TV、コンピューター、携帯、タブレットなどで映像を見ている時間のこと。)ですって。
早速、どんなゲームをおススメしているのか、見てみました。
ST Math
正しい答えを入れて、GIGIという名前のペンギンをゴールまで運んであげるゲーム。
ちょっとひと昔前な感じのビジュアル。
娘の学校ではコンピュータークラスの授業でもこのST Mathをやっていますが、1年生の全単位を終わらせるには、それだけでは時間が足りないそうです。
それで家でもやらせてほしい、ということだそうです。
このゲームを全単位やり終えた子の方が、やり終えなかった子より算数の成績が良かった、という統計が過去に出ているそうです。
その為、先生は何としても子供達に全単位やり終えて欲しいらしく、「全単位やり終えた生徒は先生と一緒にランチを食べられる」というご褒美まで出しています。(普段、担任の先生はランチを生徒と一緒に食べていません。ランチ時間は補助の先生が生徒の様子を見ています。日本の給食時間の様子とまるっきり違っていて、私にとってはカルチャーショックでした。)
しかし、そもそも「先生と一緒にランチが食べられる」というご褒美は子供たちにとって魅力的なのか!?という疑問が残りますが・・・
Prodigy Math Game
算数とドラクエやファイナルファンタジーのようなロールプレイングゲームを足したようなゲーム。
自分のアバターが町や妖精の国などを色んな場所を移動しながら、その人たちが困っていることなどを解決していきます。途中モンスターと出くわしますが、そのモンスターたちを倒す方法が算数の問題に正解すること。
「7+2=?」なんて問題が出されて、子供が「9」と入力すれば相手のモンスターにダメージを与えられます。
モンスターを1匹倒すのに、大体3問くらい問題が出されます。
モンスターを倒すと経験値が上がり、段々とレベルUPしていきます。
娘はこれにハマっていました。
アバターのビジュアルは可愛いし、ペットや倒したモンスターなんかもお供に出来るので。
でも、娘は全然ゲーム慣れしていないせいか、モンスターと戦っている時はちょっとテンポの速い戦闘向けの音楽が流れるので焦ってしまうらしく、単純な足し算なのに突拍子もない答えを出そうとしていて、外野で見ていた私も一緒に焦っちゃいました。
私は「ちょっと落ち着いて~!」と言って、娘の手を触ってみたんですが、凄く冷たくて汗ばんでいて、ビックリしました。
もし、問題が難しくなって、間違った答えを沢山してしまった場合、アバターはどうなっちゃうんでしょう?ドラクエみたく、死んじゃって、お金で生き返らせることができるんでしょうか?
ちょっと試してみたいけど、娘に怒らそうなんで辞めておきます。
このゲームの問題点は町の人との会話なんかに時間を結構取られるので、ゲーム時間がどうしても長くなっちゃうこと。
Screen Timeをなるべく短時間にしたいご家庭向きではないと思います。
Freckle Education
可愛い動物がメインキャラクター。
一応対象年齢がK-12(幼稚園~高校3年生)となっているけど、ちょっと大きい子供達だったら、このキャラクターだと魅力を感じないかも!?
このゲームは算数だけでなく、英語の読解やSocial Study(日本の「社会」「生活」といった内容)もお勉強できるのが先述の2つのゲームとの違い。
ゲームにAIが組み込まれているらしく、最初にテストを受け、自分にあったレベルの内容からスタートできます。これも先述の2つのゲームとの違い。
ST Mathだと、どんなに内容を理解しても小学1年レベル以上進めないらしいのですが、このゲームだとそれ以上のレベルまで進めるらしい。(娘の担任先生もこのゲームの勉強を始めてまだ日が浅い為、やや不確かな情報)
日本育ちの私は「算数が苦手なら公文をやらせればいいんじゃないの?」的な考えだったのですが、娘にこのゲームをやらせてみて「まー、今の時代これもアリなのかもね」と思いました。
私は高学年になった辺りから算数が苦手だったけど、こういう方法で楽しく勉強していたら、苦手と感じなかったのかもしれないし。
ただ、あまりやりすぎもどうかと思うので、我が家ではゲーム時間をきちんと決めるなどして取り組んでいきたいと思います。
今日、ご紹介した3つのゲームの内、Prodigy Math Game、Freckle Educationは無料で誰でも登録可能なようです。
ST Mathは先生が登録しないといけない上、有料ゲームとなっています。
自宅学習に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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