ロサンゼルスの学校事情 日本の学校と違うこと
それぞれの国で学校のルールや教育方法やシステムが違って当たり前。
当たり前だけど、自分がいざその中に入っていくと、その違いに戸惑うことが沢山あります。
今日はその話題。
1.子供は学校におもちゃを持っていける
日本の小学校じゃ絶対有り得ない!!!!
でもうちの娘の通っている学校ではOK。
ただし、教室に入ったら、カバンの中からおもちゃを出してはいけないというルールがあります。
女の子たちは流行りのHatchimalsやLOL Dolls、男の子はipadなんかで始業のベルが鳴るまでの間、遊んでいます。
これは正直すごく迷惑です。
というのも、お友達の中には毎日次から次へと違うおもちゃを持って来る「おもちゃのデパート」みたいな子がいて、娘はそれを羨ましがり、毎度毎度「買って~」とねだってくるからです。それをなだめるのが本当に面倒くさい。
「いっそのこと、日本みたくおもちゃは持ってきちゃダメって先生が言ってくれればいいのに。」と旦那に愚痴ったら、「でも、クラスの中ではおもちゃで遊ばないルールになっていて、皆ちゃんと学校の中庭だけでおもちゃを出して遊んでいるんだから、先生はそれに対してはダメとは言えないよ。」との返答。
その意見にハッと気づかされました。
何か起これば責任を問われる訴訟社会のアメリカ。
先生の責任が生じるのは基本始業ベル~終業ベルの間のみ。
つまりそれ以外の時間に生徒が何をしてようと、先生は感知しないし、逆に親の責任ってことなのかっ!!!!超アメリカーン!!!!
という訳で、私的にはおもちゃ持ち込み禁止にしてもらいたいけど、他の親御さんがそれを問題としてみなしていない限り、この状況は変わりそうにありません・・・。
2.毎年寄付を募る
こちらの公立の学校は基本授業料などは無料です。(私立などは月$4000位かかるらしい)
更に無料の朝食、終業後の軽食まで無料で出されます。(昼食とスナックは親が持たせるか、$3でカフェテリアで買う)
教科書も筆記用具、工作用のハサミやノリ、絵の具なんかも学校で用意され無料。
しかーし、市から降りてくるお金が少ないので、学校は経営難。
だから、一般の公立では体育や音楽、図画工作の時間がありません。なぜなら体育、音楽、図画工作は担任の先生がやる物じゃなくて、コーチや専門家を雇ってやる物って意識があるから。
担任の先生が通常の授業枠の中でそれらの授業をやったりもするんですけど、日本みたく教科書やカリキュラムがあるわけじゃないので、一般的にはそれでは体育の授業をしているとみなしません。
予算がないので、遠足にも行けません。
そこでどうするかというと、PTAが介入し、寄付金を生徒の保護者から募ります。
学校によってお願いされる寄付金額は異なります。
生徒一人に対し$90って学校もあるし、$750っていう学校もあるし。
そして全員が全員寄付する訳じゃないし、学校から提示されている金額より少ない金額を寄付する場合もあるし、余裕のある家庭は太っ腹に$2000とか寄付する場合もあります。
そしてさらにそこに企業からの寄付も来ます。
企業によっては、学校内で集まった寄付金と同じだけ寄付しますよー、とこれまた太っ腹な申し出をしてくれる企業もあるので、もし学校全体で$50,000集まったとしたら、太っ腹企業から更に$50,000集まるという算段です。
その他、レストランと協賛して、そのレストランで食事後、「○○小学校の者です」と会計の時に申し出ると、自分たちの会計の20%が学校に入るような日があったりします。
PTAは資金調達と集まった資金の運用に関して重要な役割を担っているんです。
3.生徒と先生のお誕生日をお祝いする
私は自分の記憶の中に、生徒のお誕生日や自分の担任の先生のお誕生日をお祝いした記憶がありません。
でもこちらではお祝いできます。
生徒の親がカップケーキ🎂やドーナツ🍩などを用意して、先生に「今日うちの子、誕生日何で皆に配ってくれますか?」とお願いすることが出来たりします。
先生によっては「その月の誕生日の生徒をまとめて月末にお祝いするので、誕生日当日は何も持たせないでください」というルールを決める人もいます。
でも、基本、お祝いしてあげるというスタンスには変わりありません。
そして先生の誕生日ともなると、親も頑張らなくちゃいけません。
クラス全体でお金を集めてギフトカードを買う場合もありますし、各家庭で何かを用意する場合もあります。それはそのクラスの代表の保護者の仕切りによります。
その他、先生にはクリスマスプレゼント、先生感謝の日のプレゼントと、少なくとも年に3回はプレゼントすることになります。
4.保護者がボランティアする機会が沢山ある
こちらの保護者ボランティアの素晴らしいところはボランティアをやる気のある人は積極的にやり、ボランティアを全くやらない人いたとしても、その人の事を悪く言わないところです。
「やれる人がやればいい、やれないなら仕方がない」という割り切りはとても潔が良くて、私は好きです。
ボランティアの機会は多様にあり、フェスティバルやブックフェアーなどの単発行事のボランティアや毎週クラスに入って授業のお手伝いをするボランティアもあります。
例えば、娘のクラスにお母さんが画家っていうお子さんがいます。そしたらそのお母さんは毎週アートのクラスのボランティアに入るのを名乗り出てくれました。
凄いでしょ!?
日本だと単発のボランティアはありますが、毎週決まった時間にクラスへ行ってアートを教えてくれるお母さんっていないですよね!?だってボランティアだからお給料発生しないんですよ!?それでも子供の為に、コミュニティーの為にやってあげたいっていうこのお母さんの気持ち。私はその気持ちに感動しちゃいました。
このお母さんみたく特化した才能がなくても、定期的に子供たちの作品や作文をファイルしてあげるボランティアなどもあるので、それなら私にも敷居が高くなくてできそうな気がします。
ちなみに遠足にも付き添いのボランティアを募集します。
というのも、遠足中、事故に巻き込まれたりしたら大問題。
先ほども書きましたが、ここは何か起これば責任を問われる訴訟社会のアメリカ。
その為、生徒5人に対し保護者ボランティアが1人付くというような形で遠足に行きます。
日本の小学校では先生が1クラス30人前後の生徒を連れて遠足に行きますよね?(多分補佐の先生もつくとは思いますが)
そう思うと、親の立場ならボランティアをしなくていい日本の学校の方が楽かもしれません。
いかがでしたか?
かなり違うでしょ?
昨年は本当に慣れない事ばかりで戸惑いました。
分からないことは上級生の子を持つ先輩ママにとにかく聞きまくるというので私は乗り越えました。
皆さんのご参考になれば幸いです。
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