Eテレ 子供も私も思いっきりハマった『ムジカ・ピッコリーノ』
皆さんはEテレで毎週金曜午後5時35分~放送している『ムジカ・ピッコリーノ』という番組をご存知ですか?
今までこんな音楽番組があったでしょうか?
www4.nhk.or.jp
舞台は仮想世界の「ムジカ・ムンド」。登場人物の名前、服装や建物などからヨーロッパっぽい印象を受ける仮想世界です。
そこに「モンストロ」という一見、機械仕掛けのモンスターみたいなものが出現します。モンストロたちは名曲や楽器の記憶を忘れてさまよっています。そのモンストロたちの記憶を探り出し、治療をしてあげるのが主人公の「ムジカ・ドクター」達。治療をしてもらって、記憶を取り戻して元気になったモンストロたちは飛び立ち、モンストロたちの楽園みたいな所へと向かいます。
放送時間はたった10分。
その短い放送時間の間にムジカ・ドクター達のショートドラマ、楽器や名曲に関する歴史的背景や仕組みの説明、更にムジカ・ドクターとその仲間たち(全員プロのミュージシャン)による本気の演奏をギュッと詰め込んだ番組、それが『ムジカ・ピッコリーノ』なんです。楽しみながら、自然と音楽に関する知識が身につきます。
現在は第6シーズン中。
豪華な出演陣もウリで、過去のシーズンにはオダギリジョーさんも出てたり、今シーズンの船長はバンドOKAMOTO'Sのボーカル、オカモトショウさんが出演中。
それにその他の出演陣も若くて才能のあるミュージシャンばかり。ドラム担当のルレッタ役の佐藤奏さんはまだ16歳のプロドラマー。
フローラ役の高沢英さんは13歳で歌も歌えて、サックスも吹ける。
ピッピ役の西條妃華さんも13歳で歌も鍵盤楽器もお手のもの。
過去シーズンでもまだ中学生とか高校生に見える男の子がチェロとかピアノを弾きこなしてたもんね。
すごいねー、皆多彩だねー。
彼らの素晴らしい演奏はこちら↓からご覧になれます。
番組で取り上げる楽器や音楽もバラエティー豊か。
クラシックな楽器のみならず、スコットランドのバグパイプ、カリビアンのスティールドラム、テラミン、日本の琴など色んなモンストロが登場します。
音楽もロックからクラシック、「あんたがたどこさ」みたいな日本伝承遊びうた、ボサノバはちゃんとポルトガル語で歌われ、ラップだってこなしちゃう。それをサラッと演奏しちゃう出演陣。凄すぎ!どの位リハーサルしてるんだろう?
毎回出てくるモンストロのデザインも見どころの一つ。
必ず体のどこかに記憶している楽器や音楽に関する部分が入っているんです。ギターをあしらったドラゴンや、ダックスフントとアルマジロを足して2で割ったようなアコーディオンのモンストロ等など、とにかく凝っていてすごい。
各話事、一つの完成したアート作品を見ている気分です。
・・・と、余りに好きすぎて、番組がいかに素晴らしいかを力説してしまいましたが、『ムジカ・ピッコリーノ』にハマってしまったのは、私だけではなく、うちの子供達もハマりました。
特に息子のハマりようが凄い。
息子の場合は音楽そのものというよりも、モンストロが気に入ってしまって、ここ最近は毎日レゴを引っ張り出してきては自分なりのモンストロを作っています。
困ってしまうのが、その自作モンストロの記憶を蘇らせるさせるのに、私に歌えって強制『ムジカ・ピッコリーノ』ごっこ遊びが始まってしまうこと。
私が適当に過去の放送で使われた曲を口ずさむと、「このモンストロが記憶しているのはその曲じゃない」と言われたり、「歌詞が違う」「もっと早く」「もっと大きな声で」等々、要求がエスカレート。
そして何とか息子の無理難題に応え、自作モンストロを飛び立たせることに成功したと私が喜んだ矢先、「もう一回、最初から」という息子・・・。
このブーム、いつまで続くんでしょう?
息子よ、母はテレビを見て楽しむだけで満足なんですけど・・・